「健康に生きる」を考える ー平均寿命と健康寿命ー
健康寿命とは、介護を必要とすることなく、健康に日常生活を送れる期間のことです。
厚生労働省のデータによると、令和4年の健康寿命は、男性が73歳、女性が75歳。その一方で、平均寿命は、男性が81歳、女性が87歳となっています。
日本は世界有数の長寿国として知られていますが、「健康寿命」と「平均寿命」を比較すると、男性は8年、女性は12年の差があります。つまり、男女ともに10年前後、健康上の問題を抱えていたり、何らかの介助を必要としたりしながら日常生活を送っていることがうかがえます。
ロコチェックで知ろう!身体のサイン
人間が立つ、歩く、作業するといった、広い意味での運動のために必要な身体の仕組み全体を運動器といいます。
運動器は骨・関節・筋肉・神経などで成り立っており、運動器の障害によって立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態をロコモティブシンドローム(ロコモ)といいます。ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。便利な移動手段の多い現代社会では、日常生活に支障はないと思っていても、ロコモになっていたり、すでに進行したりしている場合が多くあることが分かっています。
早速、ロコチェックしてみましょう!
- 片脚立ちで靴下がはけない
- 家の中でつまずいたりすべったりする
- 階段を上がるのに手すりが必要である
- 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
- 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳パック2個程度)
- 15分くらい続けて歩くことができない
- 横断歩道を青信号で渡りきれない
1つでも当てはまれば運動器が衰えているサインです。チェック0を目指して、少しの運動から始めてみましょう!
健康とパワーを身につける講座「うきHAP」
うきHAP(Power And Health)は、生きがいづくりや介護予防を目的に、市が開催している講座です。
うきHAPでは、専門の知識を持った講師が、ストレッチなどの運動と、介護予防や認知症などのお話をする講話を行っています。
- 開催場所:うきは市役所西別館
- 持ち物:動きやすい服装、飲み物、タオル、筆記用具、メガネ(必要な方)
- 9月17日(水曜日)までに、介護・高齢者支援係へ申し込みください。
※定員に達した場合、予定よりも早く締め切ることがあります。
※原則、全日程の受講をお願いします。
受講者の声をご紹介します!
- 学びとつながりが生まれる「うきHAP」 (令和7年度第1期生山口さん(70代))
−うきHAP に参加してみてどうですか?
市が実施している健康診断の結果について、市の職員の方と話す中で、食生活について学んだり、運動をしたりできる「うきHAP」のことを知り、参加しました。新しい知識が得られてとても楽しいです。
講座修了後は、サポーターとして活動することもできると聞き、今後は自分の周りの皆さんにも学んだことを伝えていければいいなと思っています。
−これからどんな人生を送りたいですか?
生きている間は、できるだけ人の助けを借りず、より長く自分の足で歩いて、健康でいたいと思っています。
−これから参加する皆さんへメッセージ
うきHAP は、同じ世代の方が多く、参加者の皆さんと話すことがとても楽しいです。社会参加や運動不足の解消になるので、興味があればぜひ参加してみてください。
- 夫婦で一緒に健康づくり(令和7 年度第1 期生山下さん(50代))
ーうきHAP に参加してみてどうですか?
近所の方に誘っていただいたことがきっかけで「うきHAP」に参加しました。
これまで家族の介護を経験してきて、大変さを感じる場面もあったので、できるだけ長く健康でいたいと思い参加しています。家でもできる体操の知識が増えて楽しいです。主人も誘って、二人で楽しく通っています。
−これからどんな人生を送りたいですか?
より長く孫と一緒に元気に遊べるといいですね。
うきHAP で学んだことを周りの皆さんにも伝えて、地域に貢献しながら、みんなで健康に生きていけたらと思っています。
−これから参加する皆さんへメッセージ
ひとりではなかなか参加を悩んでいる方も、周りの方と誘い合ってぜひ参加してみてください。
教室をのぞきにくるだけでも楽しい雰囲気が伝わると思うので大歓迎です。
- 健康の輪を広げて、地域に恩返しを(令和6年度第2期生諌山さん(70代))
−うきHAP に参加してみてどうですか?
これまで地域の皆さんをはじめ、周りの方に助けていただく場面が多く、少しでもお世話になった皆さんに恩返しがしたいという思いと、自分自身もいつまでも元気で、健康でいたいという思いから、「うきHAP」に参加しました。人と話すことが大好きなので、参加者の皆さんと一緒にお話ししたり、運動したり、笑顔が溢れる明るい教室で、本当に楽しく通っていました。参加者の皆さんとの繋がりもできて、「うきHAP」で同じ時間を楽しく過ごした仲間に、今でも会えることが楽しみです。この明るく楽しい教室がうきは市内全体に広がっていけばいいなと思っています。
−これから参加する皆さんへメッセージ
今日が人生の中で一番若い日です。参加されたい方がいらっしゃったら、一日でも早く、元気なうちから運動することをお勧めします!山春コミュニティセンターの通所型サービスB の教室へのご参加もお待ちしています!
住民主体の集いの場で「介護予防」の担い手として
市では、高齢者の皆さんの更なる介護予防と地域のつながりづくりのため、地域住民が主体となって実施する介護予防事業「通所型サービスB」の実施を支援しています。通所型サービスB では、うきHAP を修了した皆さんが介護予防サポーターとして活動をしています。通所型サービスB は現在、市内5 つのコミュニティセンターで実施されており、今年7 月から山春コミュニティセンターでも始まりました。
ずっと元気に、このまちで暮らすために
住み慣れたうきは市で、私たちがいつまでもいきいきと暮らしていくために、市では様々な事業を通じて、市民の皆さんが介護が必要な状態になることを予防する「介護予防」に取り組んでいます。 介護予防とは、「健康な生活を長く続け、介護状態にならないようにすること」、「介護が必要な状態であっても、それ以上に介護の負担を増やさないようにすること」です。介護予防には、日常的に運動をしたり、外出して社会との接点をつくったり、楽しみや仲間をつくることが大切です。
これからも自分らしく健やかに生きていくために、うきHAPで一緒に体を動かしてみませんか?