昭和初期から70年以上続く吉井町長栖の「しめ縄 奉上」(以下、同工房)では、毎年9月から12月にかけて、約10名の職人たちがしめ縄を一つひとつ手作業で編み上げています。昨年、制作されたしめ縄の数は約1万3千個にのぼりました。
同工房で制作されるしめ縄には、うきは市で栽培された稲が使われています。今年は雨の影響で藁の収穫量が例年より減少したものの、それでも1万個は制作できる見込みとのこと。

「しめ縄づくり 奉上」3代目の国武さん

国武さんに技術を教わる副枝さん
同工房3代目の国武さんは、「しめ縄飾りはお正月に年神様をお迎えするための神聖なもので、縁起を担ぐ意味も込められています。この伝統や技術を次の世代にしっかりと引き継ぎ、末永く続けていきたいと思っています。近年はしめ縄を飾る家庭が少なくなっていますが、見かけた際にはぜひ手に取って飾ってみてください」と話しています。
心を込めて制作されたしめ縄は、12月20日頃から道の駅うきはなどの直売所や県内の大手スーパーなどにも並ぶ予定です。また、地域の神社などにも飾られる予定です。

地域の神社に飾られるしめ縄