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(国指定史跡)屋形古墳群整備工事について

最終更新日:

古畑古墳がリニューアルしました!

  • 整備前
      平成12(2000)年頃の古畑古墳

古畑古墳は、屋形古墳群中唯一、墳丘・石室・壁画が残る古墳です。

墳丘の盛土が薄くなり、石室入り口から雨水が侵入して石室内部に水が溜まる状況になっていたため、以前より、装飾壁画への悪影響が懸念されていました。

貴重な古畑古墳を次世代へ確実に引き継ぐため、令和6・7(2024・2025)年度に古畑古墳整備工事を実施しました。

ステップ1:まずは準備作業

整備工事前(直近)

古墳の周りをきれいにするところからスタートしました。

• 邪魔な木を伐採:整備敷地内にあるカキノキ1本を切りました。

• 雑草をスッキリ:193平方メートルの範囲を除草して、すっきりさせました。

ステップ2:最重要!石室の雨漏り対策

刃金土施工

古墳の一番大事な部分、石室(お墓の内部)を守るために、雨水対策を徹底しました。

• 地面を整えて、盛土:刃金土という特別な土を使って、193平方メートルの範囲に盛土。これで雨が石室に入りにくくなります。



  • 盛土施工

    刃金土を30センチの厚さに転圧

  • 刃金土

    刃金土施工状況

  • 真砂土と腐葉土

    刃金土の上に植栽用の土を転圧

ステップ3:古墳を緑で彩り、石室入り口に扉を新設

墳丘コグマザサ・芝

• 墳丘全体にコグマザサを植栽し、周りに芝を張りつけました。

• 石室の入口に扉を新設:外の気温や湿度の変化から石室を守るために、扉を付けました。また、観察窓を設置し、石室内部の簡易な観察が可能となりました。

  • 芝貼りつけ

    芝施工状況

  • 扉鉄筋

    石室入り口に扉設置

  • 扉セメント

    型枠設置状況

  • 扉セメント完成

    セメント部分完成

  • 石室入り口扉

    扉完成

ステップ4:新しい看板と境界標を設置しました

標識移動

古い看板を整理して、新しくし、史跡として適切に管理するために、古墳の範囲を明確にしました。

• 古墳のサイン看板:移動させて、新しい場所に設置

• 解説板:新しく作り直しました。

• 境界杭を8本設置:古墳の周りに杭を立てて、「ここまでが古墳です」という範囲を分かりやすくしました。


ステップ5:古墳入り口に扉を設置し、管理用の駐車場を新設しました

砂利

柿畑の中で大切に守られてきた古畑古墳。保存と営農を両立するための措置を講じました。

• 古墳への通路に扉:扉は施錠しておりますが、常時、墳丘を見学することができるようになりました。

• 駐車場の新設:屋形古墳群はガイダンス拠点から周回しての見学をお願いしていますが、管理用とお体の不自由な方のための駐車場を新設しました。

鳥船塚古墳がパワーアップしました!

  • 以前の覆い屋

         整備前の覆屋

鳥船塚古墳は、昭和年の発見後間もなく、墳丘が壊され、壁画が描かれた奥壁2石のみが残された古墳です。

令和7(2025)年度に、古墳を守るための覆屋(おおいや)を建て替え、壁画が見学しやすくなる施設を整備しました。

また、発掘調査で分かった古墳の形を目に見える形で表現し、鳥船塚古墳の本来の姿を分かりやすく伝えることを目指しました。

さらに、屋形古墳群全体を巡りやすくするために周辺環境を整備しました。

ステップ1:まずは準備作業

整備前

古墳の周りをきれいにするところからスタート。

• 樹木を大量伐採:周辺は長年放置された植木の圃場であったため、鬱蒼とした環境にありましたが、藪を切り開き、30本以上の樹木を切りました。

• 古い施設を撤去:壁画を養生し、老朽化していた既存の覆屋と看板2基を取り壊しました。


ステップ2:覆い屋を新築!

覆い屋完成!

古墳を守る大切な覆屋を、新しく建て替えました。

• ひと回り大きな覆屋を新設:より広く、より快適に見学できるようになりました。

  • 旧覆い屋壁画を養生し旧覆屋撤去

  • 足場設置

    その後、足場を設置

  • 覆い屋途中

    覆屋木造部完成

  • 覆い屋・養生中

    ガラス扉設置前

  • 覆い屋から壁画が見える

    内部の様子

ステップ3:古墳の形を地面に表現!

鳥船塚覆屋をのぞむ

発掘調査で分かった古墳の形を、目に見える形で表現しました。墳丘規模は約20メートルで、かなり大きな古墳であったことがわかっています。

• 透水性舗装を施工:覆屋の中に雨が流れ込まないように、古墳の推定範囲に特別な舗装をしました。

• 石で円墳を表示:消失してしまった墳丘の推定範囲を、耳納山から採取した石を1列に円形に並べて表現。これで、昔この場所にどんな形の古墳があったのかが一目瞭然です!

ステップ4:管理施設を整備

案内看板

古墳を適切に管理し、みんなに情報を伝えるための案内を整備しました。

• 境界杭を設置:史跡指定地の範囲を明確にしました。

• 解説板及び誘導サインを新設:2基の新しい解説板と3基の誘導サイン及び1基の注意喚起看板を設置して、古墳の歴史や特徴を分かりやすく説明すると共に古墳の場所を明示。

ステップ5:散策ネットワークを形成

排水施設設置

屋形古墳群全体を巡りやすくするための環境整備を実施しました。

• 周辺環境の整備:史跡指定地外の周辺も整備して、古墳群を自由に回遊できるようにしました。

• 散策ネットワークの形成:ガイダンス拠点から出発して、複数の古墳を巡る散策ルートが完成。屋形古墳群全体を楽しめるようになりました!

古畑古墳と鳥船塚古墳の整備に加えて、周辺環境の整備も進みました。

ガイダンス拠点を中心に、屋形古墳群の複数の古墳を自由に回遊できる散策ネットワークが完成しました。

ぜひ、古墳群全体を巡るコースでご訪問ください。古墳の歴史と、耳納山の自然を一緒に楽しめます!

原古墳の整備は令和4(2022)年度に行っており、屋形古墳群の整備は、珍敷塚古墳のみとなりました。

古墳については、今後公開を予定しています‼詳細が決まり次第、ホームページ等でお知らせいたします。


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