ジェンダーギャップ指数とは、世界各国の男女格差について数値化したもので、世界経済フォーラムが毎年、発表しています。今年度の日本はG7(主要国)の中で過去最低だった前年度の順位から118位(146ヵ国中)とわずかに上昇しました。ほぼ横ばいの状態だった日本のスコアも、今年度は3年振りに改善しましたが、G7における順位は最下位のままです。スコアが「1」に近づくほど、男女格差がないことを示しますが、政治面での改善が見られたとは言え、政治のスコアは「0.0018」で113位、経済のスコアは「0.568」で120位と、依然として政治・経済分野は男女格差が埋まっていない状態です。
近年、女性の社会進出が着実に進む一方で、男女の賃金格差は高いまま(G7で最も格差が大きい)です。賃金格差の解消に向けて、施策が講じられてはいるものの、誰もがより良い働き方を選択できる社会にするためには、「格差があることは当たり前じゃない」という考え方と共に浸透していく必要があります。ジェンダーギャップ指数を世界の問題としてとらえるのではなく、私たちの身近な問題として一緒に考えていきませんか?