フレイルとフレイル予防について
目次
- フレイルって何?
- フレイルの種類とフレイルチェック
- フレイルを予防・改善するには?
- 参考情報
1.フレイルって何?
フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間の状態を表す言葉です。病気にはなっていないが、元気な時に比べると転びやすい状態や、外に出る習慣が減ってきた状態のことを表します(図1)。
フレイルは、精神的な問題や閉じこもりにでも生じてしまう多面性があるのが特徴ですが、適切な対処により健康な状態に戻ることができると言われています(図2)。
フレイルに陥った方は、健常な方と比べ死亡率や転倒リスク、入院との関連性が指摘されており、うきは市ではフレイルを予防・改善するための取り組みに力を入れています。

図1:健康とフレイルと要介護の位置関係
2.フレイルの種類とフレイルチェック
フレイルの種類でよく知られているのは、身体機能の低下による「身体的フレイル」、うつや認知機能の低下による「認知的フレイル」、閉じこもりや一人暮らしによる「社会的フレイル」です。これに加え、最近ではお口の問題による「オーラルフレイル」や、難聴など聴力の低下による「ヒアリングフレイル」、視力や視覚機能の低下による「アイフレイル」が報告されています。
フレイルのチェックとして日本でよく用いられているのが、J-CHSです(図3)。これは5つの項目でフレイルの状態を判断することができるもので、5項目のうち1~2項目該当したらフレイルの前段階の可能性、3項目以上の該当があったらフレイルの可能性があると言われています。5つの項目は1:6か月で2~3kgの体重減少があるか、2:握力が男性28kg以下、女性18kg以下、3:わけもなく疲れた感じがするか、4:歩行速度が遅い(1m1秒以下)、5:日頃から軽い運動や定期的な運動をしていない(週1回以下)、です。他にも、基本チェックリストと呼ばれる25項目の質問用紙では、4~7項目の該当でフレイルの初期、8項目以上の該当でフレイルに該当すると言われています(図4)。
自分がフレイルかどうかを確認してみて、予防改善に取り組んでみましょう。
現在フレイルを予防改善するのに最も効果的な運動は、筋トレ・有酸素運動・バランス運動・ストレッチを組み合わせたトレーニングが有効だと報告されています。全てを同時に始めるのが難しくても、まずはどれか一つを実施してみましょう。また、趣味を増やして社会参加や他者交流を増やすことでフレイル予防につながることも分かっています。
4.参考情報
うきは市には「うき8体操」というご当地体操があり、ストレッチや筋トレ、バランス運動、口腔体操が組み合わされた内容となっており、フレイル予防に効果的です。また、日常生活動作を楽にするためにリハビリテーション専門職が考案した内容となっているため、ぜひ一度視聴してみてください。
心も体も元気うきうき うき8体操(うきぴー体操)
(外部リンク)
また、うきは市では地域住民の交流と運動の場所として集いの場(全国的には通いの場)や通所型サービスBの設置と支援を進めています。地域の方と交流してみたい方や、少し運動をしてみたい方など、ご興味がありましたらぜひうきは市 保健課介護・高齢者支援係までお問い合わせください。
~あなたも集いの場に参加してみませんか~