ジェンダーギャップ指数とは、世界各国の男女格差について数値化したもので、世界経済フォーラムが毎年、発表しています。今年度、日本は過去最低の125位(146ヵ国中)に後退しました。この順位は、2006年の調査開始以来、過去最低とのことです。他国が取り組みを進め、スコアを上げている中、日本のスコアは、ほぼ横ばいの状態です。スコアが「1」に近づくほど、男女格差がないことを示しますが、政治のスコアが「0.0057」で138位、経済のスコアが「0.561」で123位と、格差が大きく順位が低く、教育は「0.997」で47位、医療は「0.973」で59位と、格差はほとんどないと評価されています。
日本の男女格差の大きさは、長引くコロナ禍により多くの非正規労働女性が職を失ったこと、女性の家事・育児・介護の負担やDV被害が増大するなどのかたちで、より一層深刻になっています。ジェンダー平等の達成には、制度を整えることだけではなく、私たち一人一人の意識と行動の変容が求められます。
ジェンダーギャップ指数を世界の問題としてとらえるのではなく、私たちの身近な問題として一緒に考えていきませんか?