昔から吉井に集められ、蓄えられてきた貴重なコレクションや先人たちの遺作、 市内在住者で創作活動を続けている人たちの作品を、市内約30か所に展示しています。 吉井の歴史と町並みや自然の佇まいとあわせて散策してください。
開催日程 開催期日 | 平成30年度は 5月3日~5日 10時00分~17時00分 |
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場所・所在地 | うきは市吉井町一帯 |
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問い合わせ先 | 筑後吉井の小さな美術館めぐり実行委員会事務局 山崎 090-2505-3987 うきは市観光協会 0943-76-3980 |
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備考 | 交通アクセス 大分自動車道・朝倉インターから車で10分 JR鹿児島本線・久留米駅~JR久大本線筑後吉井駅下車 駐車場 白壁ホール駐車場 (無料) |
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「第19回(平成21年)筑後吉井の小さな美術館めぐり」を案内して
うきは市ボランティアガイドH.Oさん
観光ボランティアガイド1年足らずの私は、5月3日、先輩ガイドさんに同行して2時間余り外周コースをシャトルバスで回りました。その夜、昨年の美術館めぐりを案内し、交流を続けている宇美町の水墨画教室の方から、「5月5日に仲間と一緒に来ます。よろしく。」との連絡をいただきました。
当日の午前中は、白壁土蔵の商家の書画や屏風、掛軸を作家の方のお話を聞きながら回りました。「町並みや自然の佇まい、本当に癒されますね。」と、参加者の声。26名のお客様を新緑の耳納連山の山麓をバスで走り、本仏寺に到着。元寇のパノラマ画のあまりのリアルさに全員、戦いの凄さを感じていました。
香森の館の「安部俊明詩画展」の会場では、この展示会を企画した吉井町の高橋さんが、安部さんのテレビを見て感動し、北海道に行ってお会いし、お借りした詩画が展示してありました。この会場は、ゆっくり見て頂きたいと前もって紹介していた場所です。
中学卒業後、魚屋一筋でそろばんと包丁しか持つことのなかった安部さんは、事故後、口だけでは意志が伝わらないもどかしさをきっかけに絵筆を口でくわえ、身近にあった花を題材に絵を描き始めました。全く絵心のない阿部さんでしたが、思うように動かない首を支え、自宅で療養しながら絵を続けています。
私は、一つ一つの詩画にとても熱いものがこみ上げてきました。
その中の一つを紹介します。
「新しい風、新しい景色」私は事故で不自由になってから涙にもいろいろあることを知りました。その頃の涙は、重くどす黒く汚い色でした。今は札幌に住み良い故郷を見つけ、この地に根をはり幸せのバラ色です。感動の涙、幸せの涙、多くの皆さんに声をかけていただき今の私の涙はバラ色です。里帰り中の栃木県の方、県内外の人々、みんなそれぞれにエールを送り、よりたくさんの方に見ていただけたらと高橋さん。本当にありがとうございました。
最後にお客様の感想から…
「丸一日かけてもすべてを見ることが出来ませんでした。昨年絵画クラブの最年長者(91歳)の方の絵が元気と励みになり1年経ち、今年で私は85歳、あと10年は吉井に通い、自分も水彩画や書に上進したいと思っています。」それぞれにいろんな会場で心に刻んだ想い、たくさんの方との出逢いで本当は自分が一番元気をもらっているのではと思いながら、うきは市に来てよかった。今度はもっと時間をとりたいという声を励みにお礼状を書いています。
実行委員会の皆さん、影で支えてくださった皆さん、ありがとうございました。