南久保田家住宅は、吉井町能楽区にある江戸時代から続く旧家です。敷地内にある米蔵、古蔵、ツキアタリ蔵、農業倉庫、味噌部屋などが旧家の屋敷構え全体をよく伝えるとともに、良好な農村景観の創出に寄与していることを評価されて、平成23年12月9日、国の登録有形民俗文化財に答申(登録)されました。指定されるのは、主屋・米蔵・ツキアタリ蔵・味噌部屋・農業倉庫・材木置場及び脇門・裏門の8件です。
主屋は、大正4年に建てられ、木造2階建て瓦ぶきで、建築面積が427平方メートルあります。所有者の久保田栄三郎さんと母の久子さんは「旧家の屋敷を守ることはたいへんなことですが、鏡天井など先人が心を尽くして作った家を、子や孫に大事に受け継いでほしいという気持ちから登録を希望しました。」と語られました。市では、このような地域の貴重な財産を、長く残していってもらいたいと考えています。